2012年05月02日

第53回研究会 2012年4月29日 津田ホール

DR.島本和則より
第53回SOA研究会は遠路、ご参加いただく先生方にも良かったと胸なでおろす晴天の気持ちよい日に恵まれて行われました。午前中は以前に自由診療に踏み切るのにどういう方向性を以って移行させていくのかをご披露していただいた日野先生に、その後をお聞かせいただき会員の先生方に役立てていただこうと思いご講演をお願いし、現在の先生の診療体系をお話いただきました。当日は「模型分析、診断による顎位の修正について」と題して石膏模型から口腔内初め、身体のゆがみを読み、どう手を加えて快復させるのかを実際に行って見せていただきました。石膏模型に語られている諸症状を読んでの対応を行って見せていただきました。
先生が研究されてこられたポイントをいろいろお教えいただいた中で特に感じました事は、ご経験から獲得された素晴らしい話術とご研鑽によって得られた独特の方法によって患者さんとの信頼関係をどのようにとるかと言うことです。
当日御出席いただいた先生方も学ぶべきところが多々あったと思います。模型を読むことで、1本のう蝕が出来るという事は何を意味し、そこから齒が全身にどのように関わりがあるのかなど大変興味あふれるお話と実演でした。
昼食時にも多くの先生方から沢山の質問が来て、一緒に質疑応答で食事の時間が大幅になくなってしまったことからも先生の診療形態が皆さんに興味のあったことが窺がえます。今後の先生の更なるご発展が楽しみです。
午後からは坂梨先生が急遽「TOAの1日」として数百枚の写真によって、しかもご子息の介護の元にご発表いただきました。と言うのは、前日夕方に、突然目が回って倒れているというお電話を頂き、無理をしないで、明日はご子息さんに変わって発表していただいても良いからと言うことになっていましたので、当日無理しないように連絡しましたら、御自分のところだけやったらすぐ引き上げていいかと言うことで、無理しないようにと言う打ち合わせでした。当日やはり坂梨先生ですね。お話していくうちに元気が増してきて、でも無理はいけません、後に影響するからと言ってお帰りいただきました。先生の発表は当日装置撤去と同時にリテイナーを作成、装着と言う離れ業をスタッフの協力の下、先生のWire-bendの速さと相まって完成セットが行われる様子を、しかも患者さんによって撮影された写真が披露されました。お見事でした!あとお疲れを出さないようにと祈っていました。翌日お電話しましたら、元気になられていたので安心しました。
次いで、堀之内富美子先生が下顎左側第二小臼歯欠損の症例を非抜歯にて治療された症例とミニインプラントを使用した片側抜歯で治療された症例を発表されました。どちらも大変難しい症例を良く治療された症例でした。
次に相澤先生が治療期間と装置の関係、特に結紮と言う面から、結紮不用のSelf Ligation Brackets そして振動を与える事で治療期間を早めるといわれているAccelDentの紹介がありました。
最後に私が
1.矯正治療を行う上で最も大事な事、それは原理、原則を修得し、それを応用していく事です。今までに幾多の方法が発表されてきましたが、どれもが原理、原則を応用した方法です。
これらはある一定のものに限定しようとしていますが、オールマイティの方法などあり得ません。いや逆に原理、原則が理解できたらオールマイティなのでしょうか?と言うことを齒と言う字を用いてお話しました。
2.今回はすべての方法で用いられる原理、原則を踏まえた、TOE IN , TOE OFF のTIE-BACとTIE-BACK-BEND の違い、CINCH-BACKとTIE-BACKの違い。 TIP BACK BENDその他色々なBENDの種類、例えばGABLEBEND などの意味と方法を諸方法の症例を示しながら解説しました。
3.最近、学会の認定医獲得を希望される先生からの問い合わせが多くなってきましたので、学会での規則、細則を踏まえて、認定医申請に必要な条件、方法、手続き、大会での症例の発表時の書類記載方法などについてサンプルを示しながらお話ししました。
今回も遠くから御出席いただいた先生方にもすぐにお役に立つ講演、発表であったことを願って、次の研究会には更なる良き企画をと思っていますので次回も是非奮ってご参加ください。

<講演内容>
特別講演「山あり 谷あり 感謝あり! まだまだ途上の歯科人生」
    ―模型分析、診断による顎位の修正について―

講師: 日野歯科医院 日野克彦


「TOAの一日」
アスペン歯科 坂梨公彦


「先欠の存在する歯性反対咬合非抜歯症例」
「ISAを使用し片側抜歯にて対応したU級症例」

赤坂歯科 堀之内富美子


「リンガル矯正の効率化って?」
ソフィア歯列矯正歯科医院 相澤一郎


「どんな変化にも対応できる原理原則を応用した矯正道について」
ソフィア歯列矯正歯科医院 島本和則
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posted by moomin at 11:13| 研究会記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする